ウエリントンの気候リサーチ

― 気候科学と資本市場の知識の融合 ―

なぜ今、投資において気候変動リスクに注目すべきなのか

気候変動がもたらすインパクトで最も懸念されるのはハリケーンや猛暑などではありません。それらの異常気象や気候変動の影響で発生する災害が引き起こす、人類の生存基盤を揺るがす「気候危 機」です。

たった今、人間の活動による温暖化ガスの排出をゼロにしても、少なくとも今後300年間は地球の気温は大きく下がりません。すなわち、今後十数年以上にわたり気象災害で経済損失が生じる物理的リスクが続くということです。

気候変動は広く認知されてきたものの、対策のほとんどが脱炭素社会への移行に伴う資産価値や企業への影響といった「移行リスク」の低減に焦点が当てられています。世界で異常気象が多発している現在は、「物理的リスク」がいよいよ目に見える形で噴出し始めたといえるでしょう。

気候変動に特化したリサーチ・チームを発足

ウエリントンが誇る気候リサーチは、資産運用会社としての「先見性」と「情熱」が育んできました。

ウエリントンは、ESG(環境・社会・企業統治)が世界に広がる以前の2007年に気候関連の運用戦略を設定。ESGリサーチ・チームは長年、幅広い業種において気候変動を重大な財務リスクの一つと捉え、企業との対話を重ねてきました。

同時に、マクロ経済アナリストをはじめ、リサーチ・アナリスト、ポートフォリオ・マネジャーらも 気候変動を市場が見過ごしている投資テーマとして着目し、精力的に調査しました。その結果ウエリ ントンは、気温上昇、森林火災、干ばつ、水不足、ハリケーン、洪水などの気候変動がもたらすリス クと投資機会の分析を永続的な重点分野として取り組むことを決断。2018年に気候リサーチに特化した専門チームが発足しました。

気候関連およびサステナブル投資の取り組み

1970-現在

将来の投資アイデアを発掘する運用リサーチプロジェクト「Future Themes」を開始。投資アイデアを多数創出

2007

気候変動の影響に着目したクライメート運用戦略の運用を開始

2011

ESGリサーチ・チームを発足

2012

国連の責任投資原則(PRI) に署名

2015

  • 上場株式に投資するインパクト運用戦略の運用を開始
  • 新興国の経済発展に着目したサステナビリティ関連運用戦略の運用を開始

2017

  • 低炭素化に着目したシステマティック運用戦略の運用を開始
  • 気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」の提言に賛同

2018

  • 気候リサーチ・チームを発足
  • 世界有数の科学研究機関「ウッドウェル気候研究センター」と提携
  • カリフォルニア州職員退職年金基金(CalPERS)が、ウッドウェルとの共同調査を運用に活用
  • サステナブル・インベストメント・チームを発足。同チームのウェンディ・ クロムウェルが国連PRIのボードメンバーに就任

2019

  • ESG重視の運用戦略の運用を開始
  • 気候リサーチ・チームのクリス・グールゲイジアンが米国商品先物取引委員会(CFTC)の気候関連市場リスク小委員会メンバーに就任

2020

  • 気候変動の影響への適応に着目した運用戦略の運用を開始
  • ネットゼロ・アセットマネジャーズ・イニシアチブ」に賛同表明
  • クライメート・アクション100プラス」、「Institutional Investors Group on Climate Change(IIGCC)」に参画

1970-現在

将来の投資アイデアを発掘する運用リサーチプロジェクト「Future Themes」を開始。投資アイデアを多数創出

2007

気候変動の影響に着目したクライメート運用戦略の運用を開始

2011

ESGリサーチ・チームを発足

2012

国連の責任投資原則(PRI) に署名

2015

  • 上場株式に投資するインパクト運用戦略の運用を開始
  • 新興国の経済発展に着目したサステナビリティ関連運用戦略の運用を開始

2017

  • 低炭素化に着目したシステマティック運用戦略の運用を開始
  • 気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」の提言に賛同

2018

  • 気候リサーチ・チームを発足
  • 世界有数の科学研究機関「ウッドウェル気候研究センター」と提携
  • カリフォルニア州職員退職年金基金(CalPERS)が、ウッドウェルとの共同調査を運用に活用
  • サステナブル・インベストメント・チームを発足。同チームのウェンディ・クロムウェルが国連PRIのボードメンバーに就任

2019

  • ESG重視の運用戦略の運用を開始
  • 気候リサーチ・チームのクリス・グールゲイジアンが米国商品先物取引委員会(CFTC)の気候関連市場リスク小委員会メンバーに就任

2020

  • 気候変動の影響への適応に着目した運用戦略の運用を開始
  • ネットゼロ・アセットマネジャーズ・イニシアチブ」に賛同表明
  • クライメート・アクション100プラス」、「Institutional Investors Group on Climate Change(IIGCC)」に参画

気候変動に関する取り組みへのコミットメント

気候リサーチ

ウエリントンは、気候変動の影響を短期と長期の運用成果を左右する重要な課題の一つと捉えています。気候変動のリサーチを通して知見を積み重ね、投資判断の確信度を高めるという、より的確な情報や手法の追求は、資産運用会社としてのフィデューシャリー・デューティー(受託者責任)であり、サステナブル投資およびESGの中核です。ウエリントンは、投資家が気候変動のもたらす影響を正しく理解し、資産運用を再考するきっかけとなる最先端の情報や運用戦略、そして投資ソリューションを提供していきます。

ネットゼロ・アセットマネジャーズ・イニシアチブ

2020年12月には、温暖化ガス排出量の実質ゼロをめざすグローバルの資産運用会社による取り組み「ネットゼロ・アセットマネジャーズ・イニシアチブ」に賛同を表明しました。運用資産の一部に中間目標を設定するなど、2050年までの世界の温暖化ガス排出量の実質ゼロへ幅広い活動を展開していきます。