サステナビリティ・レポート 2024

2026-09-09
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Message from leadership

はじめに

ウエリントン(以下、当社)のサステナブル投資(SI)リサーチは、お客様への卓越した資産運用の提供という全社的な目標を支えており、そのために当社は以下にコミットしています。

  • より多くの情報に基づいた投資判断を下すための的確なリサーチ
  • サステナビリティ・リサーチをお客様にとって競争力のある運用成果につなげる、妥協のないSI戦略プラットフォーム
  • 運用成果の向上を目指し、重要な問題について企業やその他の発行体と十分な情報に基づく建設的な対話を行うパートナーシップ・モデル
  • 長期的な投資収益やお客様の運用成果に影響し得る企業財務上重要な問題への注力

当社は2024年も引き続き、お客様の投資収益の向上を追求する中、SIリサーチ・プロセスを強化しました。複数年の戦略計画の一環として、年初に環境・社会・ガバナンス(ESG)リサーチ・アナリストをセクター・リサーチ・チームに正式に組み込みました。今では、こうした多面的なセクター別リサーチ・チームに株式、債券、ESG業界のエキスパートが在籍し、業界の動向や企業のファンダメンタルズへの理解を深めるために協力しています。特定のセクターとそのセクター内の企業について多様な視点を持つことは、より総合的な理解と独自の運用知見につながると考えられます。

同様に、気候・異常気象に対するレジリエンス(耐性・回復力)と低炭素社会への移行との関係が、ウッドウェル気候研究センター(以下、ウッドウェル)や米国マサチューセッツ工科大学(以下、MIT)サステナビリティ科学戦略センター(CS3)1 との共同調査を支えています。当社の気候リサーチ・チームはウッドウェルの科学者と協力し、気温上昇、干ばつ、森林火災、洪水、ハリケーン、海面上昇、水不足が証券価格に及ぼす影響を理解しようとしています。

MIT CS3との共同調査では、セクター別の脱炭素化経路、実現可能性と拡張可能性を備えたテクノロジー、そしてやはり資産価値への影響に重点を置いています。物理的リスクと移行リスクには数え切れないほどの相互依存関係があり、こうした調査はそれらを評価するのに役立ちます。

3つ目の例は、インパクト測定管理(IMM)プラクティスの進化です。このチームの当初の任務は、インパクト投資チームがそれぞれの投資テーマを支えるインパクト成果指標(KPI)を特定・追跡できるよう支援することでしたが、時間の経過とともに、他の運用チームもこの非伝統的なデータと分析が役に立つことに気がつきました。IMMプラクティスは、社内のすべての運用チームがアクセスできる社内ダッシュボードを開発したほか、進化する業種別ベストプラクティスとの整合性を確保するため、企業レベルのインパクト分析やテーマ別フレームワークの開発によって各チームを支援しています。

当社のSIリサーチとSI手法は、お客様の投資収益をさらに高めることを目的としています。本レポートでは、ニュアンスに富み、リサーチ主導で、企業財務上の重要性に基づいた当社のサステナブル投資手法について概説しています。

1旧名MIT「地球規模の変化に対する科学と政策のジョイントプログラム」。以下、「MIT CS3」と言います。

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ジーン・ハインズ

最高経営責任者(CEO)
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ウェンディ・クロムウェル

サステナブル投資ヘッド
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エレン・チェ

サステナビリティ・グループ・ヘッド