サステナビリティ・レポート 2025

2027-08-09
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はじめに

ウエリントン(以下、当社)は、数百万もの受益者のために長期にわたって卓越した運用成果を実現するという使命に引き続きコミットしています。2025年には、市場の複雑性、テクノロジーによる破壊的変化、地政学的ボラティリティ、気候変動の継続的な影響を背景に、この使命を果たすべく、スチュワードシップ責任やサステナブル投資(SI)リサーチに対する当社の取り組みを一段と強化しました。具体的には、分野横断的なリサーチの統合、企業財務上重要なサステナビリティ・テーマに関する企業や発行体とのエンゲージメント、事業運営とサステナビリティの整合性を確保することに注力しました。

世界の金融市場全体において、サステナビリティを巡る課題は複雑さを増しています。気候変動の経済的影響から、分断化が進む世界の政策環境、さらにはAIのような先端技術に至るまで、的確なSIリサーチや分析の必要性がかつてないほど高まっています。当社はサステナビリティの持つ細かなニュアンスを捉え、大きなテーマをその根底にある要因に分解し、それらが発行体やセクター、ポートフォリオにもたらすトレードオフを理解するよう努めています。このようなアプローチは、お客様の長期的な運用成果を向上させ、当社の運用チームが新たなリスクや機会を常に把握する上で役立つ独自の知見を生み出すと考えられます。

当社のリサーチ主導の運用プラットフォームでは、環境・社会・ガバナンス(ESG)リサーチ・アナリストが株式やクレジットのアナリストとともにセクター・チームに組み込まれており、こうした体制により、発行体のファンダメンタルズやセクターの動向に対する理解が深まっています。このプラットフォームは、活発な議論、資産クラス横断的な視点、総合的な証券分析も支えています。当社は、AI、エネルギー・システム、天然資源の制約といった主要な投資テーマを軸に構築された、分野横断的なリサーチの「ハブ」を通じて協働を拡大しました。これらのハブによって結集されたアナリストが市場への影響を検証することで、アイデアの創出が加速し、その確信度も高まっています。

ウッドウェル気候研究センター(以下、ウッドウェル)やマサチューセッツ工科大学サステナビリティ科学戦略センター(MIT CS3)との継続的な共同調査により、気候関連のリスクや機会に対する当社の理解は引き続き進化しています。例えば昨年、当社は干ばつが農産物価格に及ぼす影響など、非伝統的なリターン要因に関する分析を取り入れました。気候変動の物理的リスクと移行リスクの相互関連性を考慮することで、より十分な情報に基づくエンゲージメントを実施し、発行体の対応状況を評価することが可能になっています。

同様に、当社はサステナビリティと米国政府の政策との接点に関するリサーチも深化させました。規制や政治の動向が変化する中で、民間セクターのレジリエンス(耐性・回復力)に関する利害が公的政策とどのように交わるかを理解することは、特にエネルギーやテクノロジーといった戦略的セクターにおいて重要性が増しています。世界に電力を供給するためには「オール・エネルギー」アプローチがほぼ確実に必要となり、需要を満たすには伝統的エネルギー源、移行期のエネルギー源、再生可能エネルギー源のいずれもが不可欠です。エネルギー転換のペースや構成は、経済的背景、送電網の制約、テクノロジー・コスト、電力需要、社会構造などに左右され、地域ごとに異なります。当社では、SIを含め、各リサーチ分野が横断的に協働することが、関連するリスクや機会を評価する最善の方法であると考えています。

お客様のために長期にわたり競争力のある投資リターンを提供することを目指すアクティブ運用会社として、ウエリントンは、十分な情報に基づくアクティブ・オーナーシップを通じ、お客様の運用成果にとって重要な課題に関するベストプラクティスを促すことができると確信しています。当社は、エンゲージメントの追跡や報告の改善を支えるテクノロジーへの投資を継続しており、公開市場と非公開市場のいずれに関しても、より高い透明性を提供しています。

2025年には、当社はコーポレート・サステナビリティ機能である「WellSustain」を正式に発足させました。そのため、2025年のサステナビリティ・レポートでは、サプライチェーンの監視、全社的リスクやレジリエンス、カーボンニュートラルへの取り組みがもたらす影響など、事業運営におけるサステナビリティのいくつかの枠組みに改めて焦点を当てています。これらの取り組みは、お客様に効果的にサービスを提供する能力を高めると同時に、当社がビジネスを展開する地域において責任ある事業運営を行うことにもつながると考えられます。

当社のサステナブル投資に対するアプローチはニュアンスに富み、リサーチ主導であり、企業財務上の重要性に根ざしています。市場が変化し続ける中、当社は、独自の知見を創出し、発行体との建設的な対話を維持するとともに、複雑化が進む世界におけるお客様の舵取りを支援することに引き続き注力しています。サステナブル投資のニュアンスをより深く理解する上で、お客様が当社に寄せてくださる信頼に感謝いたします。2026年に入り、当社は今後も続く複雑な環境への備えを万全にしており、お客様により良いサービスを提供できるよう、リサーチ力やスチュワードシップ体制の強化に継続的に取り組んでいます。

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ジーン・ハインズ

最高経営責任者(CEO)
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ウェンディ・クロムウェル

サステナブル投資ヘッド
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エレン・チェ

サステナビリティ・グループ・ヘッド