グローバル・インパクト・アニュアルレポート

注目ポイント

デジタルデバイド（金融格差）：デジタル化が進む中、先進国と新興国の両地域で情報格差が拡大しています。その課題解決につながる技術は、長期的な需要が見込まれます。

医療・ヘルスケア：より低コストな医療へのアクセス、非効率な医療サービス、医療インフラへの慢性的な投資不足など、医療関連問題への関心が高まっています。「健康促進」の投資テーマでは、革新的な技術や事業を手掛ける企業への投資機会が増えています。

再生可能エネルギー：ウクライナ情勢を転機に、世界的にエネルギー安全保障の意識が高まり、化石燃料から再生可能エネルギーへの構造転換が急務となっています。エネルギーの多様化に向けて各国政府が乗り出すに従い、「代替エネルギー」と「資源の効率化」の分野の注目が一層高まるでしょう。

気候変動：世界有数の独立系気候科学機関「ウッドウェル気候研究センター」は、世界各地で深刻化する気候危機が今後も続き、極端な気象現象が起こりやすくなっていると強調しています。ウッドウェルとの共同調査では、気候変動の影響に対する企業のレジリエンス（耐性・回復力）の重要性が増していることが明らかになりました。「衣食住の確保」、「生活の質向上」、「環境問題」のどの主要分野も、気候変動の影響や自然災害から生命や財産を守るための解決策となる技術に着目しています。

地球環境問題や世界の社会的課題の解決につながる革新的な技術や事業を手掛ける企業は、新しい市場を切り開いています。社会にプラスの影響を与え、企業価値向上につなげているインパクト企業に厳選投資することで、これからも私たちは長期にわたる社会経済的な利益と投資収益の向上をめざしていきます。