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債券運用:マイナス金利下の新機軸

今後、中核的な資産としての債券には、どのような特性が求められるでしょうか。まずは債券投資の目的を整理すると、安定的なインカム・リターン、金利やスプレッド低下による価格リターンの追求、高い流動性の確保、ポートフォリオ全体への分散効果、という4点があげられるでしょう。

ところが、これまで長期的、趨勢的な金利低下とスプレッド縮小に支えられてきた債券運用の市場要因が大きく転換を迎えつつある環境下、これらの4 つの機能を同時に達成するのは以前と比べて明らかに難しくなってきています。例えば、債券利回りが大きく低下し、安定したインカム・リターンや価格リターンが得にくい状況において、これらを求めて非国債やプライベート・デットへの投資を拡大すると、今度は流動性や分散効果を犠牲にすることに繋がります。つまり、どの機能を優先するのか、投資目的と照らして十分吟味することが重要になっています。

これらを踏まえると、これからのコア資産としての債券運用には、以下のような特性が求められるでしょう。

  • インカム・リターン
    マイナス金利、為替ヘッジコストの高まりを勘案し、利回り向上のため、一定のクレジット・リスクを取ること
  • 価格リターン
    金利低下/スプレッド縮小余地は限定的であるため、金利リスクとクレジット・リスクは機動的かつ大幅に調整可能であること
  • 流動性・分散効果
    流動性を担保するために国債中心のポートフォリオ構築とする
 
2016年12月 |
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債券運用に求められる新たな枠組み

執筆者: 久宗 利規, ...

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